ターン

ターン (新潮文庫)

ターン (新潮文庫)

ラストシーンがとても良かった。結局、真希は元の世界に戻れたけれど、再びメゾチントに向かい始めたところで話が終わったとしても、それはそれで納得できたと思う(とてもつらいことですが)。自分だったらメゾチントに当たるものは何になるんだろう? やっぱり今の仕事かな?

今、目の前を過ぎ行く一瞬一瞬がたまらなく愛しいものとなった。
「……こんなに大事なものを、わたしはどう扱ってきたのだろう」
手をついて何かにあやまりたくなった。

そんなわけで(どんなわけで?)、リセット*1 から始めた、北村薫の「時と人の3部作」読み終わりました。どれも、心に響くすばらしい作品でした。作者の北村薫さん、そして、紹介してくださった id:ardbeg1958さん、どうもありがとうございました。m(_ _)m

*1:ここでは紹介していませんが