模倣犯

模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)

全5冊、ようやく読み終わりました。

次々に惹き起こされる理不尽な事態を前に、もう読むのやめようと何度か思いましたが、5冊目第3部まで来て、読んで良かった、人間ってまだまだ捨てたもんじゃないな (って、フィクションですが ^^;) と思った。なかでも、塚田真一くんと有馬義男さんの生き方には、とても共感をもった。がんばれ! 負けるな! って応援しながら読んでる自分がいた。

1つだけ、塚田真一が樋口めぐみに言った言葉を引用しておきます。

「世の中には、悪い人間がいっぱいいる。俺やおまえみたいに、辛いことがあって、一人じゃどうすることもできなくて、迷って苦しんでるような人からも、何かしぼりとろうとしたり、騙そうとしたり、利用しようとする人間が、いっぱいいる」
「だけど、そうじゃない人だって、やっぱりいっぱいいるはずなんだ。だから、おまえはそういう人を探せ。本当におまえを助けてくれる人を」