雪の女王

アンデルセンの童話をモチーフにした韓国の恋愛ドラマ(全16話)。
Gyao、Yahoo で無料配信されたいたのを何気なく見始めたらはまってしまった。
後半はまだ公開されていなんだけど、8話まで見たところで待ちきれず有料配信で購入してしまいました。

http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0009791/
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00486/v04176/
http://streaming.yahoo.co.jp/p/y/kta/10001/
http://www.bs-j.co.jp/snow_queen/

科学高校に通うハン・テウン(ヒョンビン)は、ある日図書館で「雪の女王」の絵本を売れと司書に迫る少女と出会う。わがままな少女に振り回されながらももう一度会うことを約束する。
天才的な数学の才能を持つテウンは親友と数学オリンピックに出場するが、その結果が原因で大ゲンカをしてしまい、その夜、親友は事故(自殺?)で亡くなってしまう。
テウンは少女との約束も果たさぬまま、高校も中退、名前を「ハン・ドック」と変え、ボクシングのスパーリングトレーナーとして働いていた。
それから8年後、ドックは仲間の見舞いで訪れた病院で、自殺騒ぎを起こしている女性ボラ(ソン・ユリ)と出会う...

動画のコメントを読むとダメな人はダメみたいだけれど、心に深い傷を負ったドックと、わがままだけれど実は孤独なボラ、2人の主人公の気持ちに感情移入できると泣けるドラマです。
ドックの母親とボクシングジムの館長、ボラの父親と家政婦親娘、友人たち、大学の教授、脇を固める人たちもいい味を出しています。ときどき加わる思わず笑ってしまうシーンもよいアクセントになっています。
第8話のお母さんの言葉から...

母さんは うれしいよ
お前が人を好きになって 胸を痛めて…
人と同じように 生きてくれて
優しくしてやりな
振り向いてもらえなくても
何も望まず
優しくしてあげればいい

最後はちょっと悲しい結末ですが、でも希望も...


バックに流れる音楽も素敵で、しかも場面ごとにテーマが設定されていて気持ちの切り替えに効果的です。

フェルマーの最終定理」「友愛数」など、好きな数学が登場するのも嬉しいですね。「エルゴード理論」に「ラムゼー理論」、あまり真面目な学生じゃなかったんで全然分からないんですが、ちょっとだけググって楽しみました。「フェルマーの最終定理」の証明で重要な役割を果たす「谷山・志村予想」の谷村豊も自殺で亡くなっているんですね。
字幕だと「ドックさん」と訳されている「オッパ」、直訳すると「お兄さん」なんだけれど、女性が親しい年上の男性を呼ぶときに使う敬称で、韓国の男性はこう呼ばれるととても嬉しいらしいです。「オッパ」と呼ばれたい女性から「アジョシ」と呼ばれるとちょっとショックかも。
ヒロインのソン・ユリさん、前半のわがままお嬢様と後半の幸せな表情の対比が上手く表現されています。以前は、ピンクル(FIN.K.L)という元アイドルグループのメンバーだったんだそうな。子役のコ・ジュヨンちゃんも可愛いです。