君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

中学生、高校生向けの人生読本。
高校生のときに初めて読んで以来、何度となく読み返しているが、まさかこの歳でまた読みたくなるとはね。
主人公コペル君が体験したこと感じたことを通して、ものの見方や、いかに生きるかを考えさせてくれる良書。

世間の眼よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。
「誰がなんていったって−」というくらいな、心の張りがなければならないんだ。

お互いに愛しあい、お互いに好意をつくしあって生きていくべきものなのに、憎みあったり、敵対しあったりしなければいられないから、人間はそのことを不幸と感じ、そのために苦しむのだ。
誰だって自分の才能をのばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当なのに、そうでない場合があるから、人間はそれを苦しいと感じ、やりきれなく思うのだ。